「メタバース」とは何なのか?
簡単に説明すると「メタ(超越)」+「ユニバース(宇宙・世界)」を組み合わせた造語で、インターネット上にある多人数参加の仮想空間の事です。

この多人数というところが重要で、誰ともコミュニケーションが取れないのでは違うものになってしまいます。
コミュニケーションが取れなくてもいいのだと普通のゲームなどの3D空間でもいいってことですからね!
ここ最近ではFacebookがMetaへと社名を変更しましたね、この事が話題になり最近はメタバースという単語やそれに関連する話も耳にするようになりました。
今回はこのメタバースについて少し詳しくお話ししたいと思います。
メタバースってなに?
メタバースについて少し詳しく話していきます。
新しい言葉? 実は…
メタバースという言葉自体を最近初めて聞いた人は多いのではないでしょうか?
実はメタバースという言葉は1992年には登場していたのです!
SF小説作家のニール・スティーヴンスンがサイバーパンク小説『スノウ・クラッシュ』の作中で架空の仮想空間サービスの名称として登場させました。
現在は実際の仮想空間サービスの総称として使用されるようになりました。

僕がもし作者だったならこれはとても嬉しいですね!
具体的にはどんなもの??
現実世界とは異なる3次元の仮想空間やそのサービスのことです。
将来的には自身の分身となるアバターで仮想空間に入って現実を超越した新たな世界としてその中で生活を営んでいき、何かしらの商品を製作したり、そんな商品を購入したり、お互いがコミュニケーションをとりながら経済的な活動をしたりすることが想定されています。
ここで重要になってくるのがNFTという技術なのですが、今回は詳しく説明はしません。
メタバースとVRは同じ?
答えはNOです!
VR=デバイス
メタバース=空間そのもの
VRとの違い
厳密にいえばVRもデバイスではないです。
VRは「Virtual Reality」の略で「人工現実感」や「仮想現実」という意味になります。
VRヘッドセットなどのデバイスを使用し限りなく現実に近い体験ができるのがVRです。
ちなみにARというものもあります。
こちらは「Augmented Reality」の略で「拡張現実」という意味です。
わかりやすいのはポケモンGOでしょうか?現実の映像にバーチャルな情報を重ね合わせることにより現実の世界を拡張してしまう。というものです。
VRというデバイスを使用しメタバースという世界を体験する!ということです。
ゲームもたくさん!
メタバースは現実世界とは異なる3次元の仮想空間やそのサービスのことですので、実は皆さんがすでに体験しているものもメタバースである可能性があります。
どんなものがあるのか少し紹介します。
セカンドライフ
2003年に発売され大ブームとなったLinden Lab社のサービス『セカンドライフ』聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
メタバースのゲームの代表ともいえるゲームで、2007年には約100万人ものユーザーが仮想空間の中で現実と同じように楽しんでいました。
ただ、サーバーの問題で免許制にして接続人数を絞ったり、FacebookなどのSNSの登場が原因でブームは過ぎ去ってしまいました。
ちなみに2021年12月現在もサービスは継続中です。
あつまれどうぶつの森
source: My Nintendo Store|あつまれ どうぶつの森 ハッピーホームパラダイス
あつまれどうぶつの森ではアバターを自由に作成し無人島での生活を始めます。
家や家具・服など、メタバースと呼べる要素が多くあり、現実ではない世界でかわいいアバターになりきり、楽しむことができます。

のんびりスローライフ、現実世界から解き放たれて癒しです。
フォートナイト
2017年からEpicGames社より配信されているシューティングゲームです。
「シューティングゲームなのにメタバース?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、最近追加された新しいモードでシューティングゲームだけでなく、メタバースとして発展しました。
アメコミ調のビジュアルと対応しているプラットフォームの多さで、2020年には3億5000万人を超えるユーザー数を達成しており、世界的に大人気のゲームになっています。
最近追加されたモードは下記の2つです。
- クリエイティブモード
- パーティロイヤルモード
クリエイティブモード
その名の通り、限られた空間内ですが自由にユーザーが作成することができるモードです。
パーティロイヤルモード
仮想空間内でのライブイベント・映画鑑賞などが楽しめるモードで多くのアーティストがすでにライブを行っています。
この二つのモードの登場により、単なるシューティングゲームではなくSNS要素をもち、さらにはメタバースとして大きく成長しました。
Neos VR
source: STEAM store | Neos VR
このゲームは現在アーリーアクセスという状態で、正式にサービスが開始されているものではありません。しかし、紹介したのには理由があります。
Neos VRはメタバース+VRのジャンルの中でもかなり最先端に存在しているのではないかと思ったからです。
このゲームでできることすべてをここに書くことはしませんが(多すぎる)、4項目ほど紹介します。
アバターの見た目
自由度の高さに加え最大11点のトラッキングポイント、専用デバイスを追加することで口パクにも対応しています。
メディアの共有
かなり自由度が高く、動画ファイル(YouTubeリンクを含む)音楽・写真・3Dモデルに至るまで、ゲーム内に瞬時にコピー&ペーストできます。
移動システム
歩行、飛行、テレポート、無重力状態で移動可能で地形をクライミングで登ったり自身のサイズを大きくして巨人のように一気に移動したりできます。
クリエイティブ要素
Neos VR 内のほとんどの物を友達と一緒に構築することができます。
このように、映画レディ・プレイヤー1のようなことがほとんどできてしまうのです。

VRでのメタバースもついにここまで来てしまったか…、本当にすごい。 実際のプレイ体験も踏まえていずれ紹介させてもらってもよさそうですね。
メタバースのメリットとデメリット
簡単にメリット・デメリットをあげたいと思います。
メリット
- 現実世界でイベントにいかなくてもオンライン上で実際に参加できる。
- 会議などをメタバース上で行うことにより一層生産的なものにできる。
- VR等と併用すれば没入感は一層増す。
- 現実ではできない演出などを比較的簡単にできる。
デメリット
- 人とのコミュニケーションが発生するので依存の恐れがある。
- 現実世界でのコミュニケーション不足

僕的にはデメリットに気を付けてさえいれば享受できるメリットが大きいかなと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
もし皆さんのメタバースへの理解に少しでも貢献できたなら嬉しいです。
僕もVRヘッドセットを使ってメタバースの世界を体験していますが、モニター越しで世界を覗くのとは全く違います。とにかく没入感が桁違いです。
無料で体験できるものもたくさんありますので、悩む前に一度体験してみてはいかかでしょうか?
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