
A1サイズの実寸データをIllustratorで開いたとき、M5 MacBook Airはなにも言わずに動いてくれました。
M1 Proを使ってたころ、重たいデータで長時間作業してるとファンが回り始めてたんですよね。シャーっという感じで、音自体は静かなんですけど、それがなんとなく「酷使してるな」という気分にさせるんですよね 笑 それがなくなっただけで、仕事中の集中のしやすさがかなり変わった。
グラフィックデザイナーとして毎日Illustratorを使っているぼくが(使用機:M5 MacBook Air 32GB)、「MacBook AirでIllustratorの仕事ができるのか」という疑問に実測データで答えます。乗り換えの経緯や本体レビューはこちらの記事に書いたので、この記事はIllustrator実務に絞って書きます。
- 2GBを超える実務ファイルでのメモリ使用量・スワップの実測値
- PDF・PNG書き出しにかかった実際の秒数
- デザイナー目線でAirとProどちらを選ぶべきかの判断基準
今回の検証環境と使ったファイル
「実務レベルのファイルで試した」とちゃんと言えるように、検証用のダミーファイルを自分で作りました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アートボード | A1サイズ(実寸) |
| 埋め込み写真 | α7III撮影・24枚埋め込み |
| レイヤー数 | 15レイヤー |
| 使用エフェクト | グラデーションメッシュ・ドロップシャドウ・ブレンド |
| ファイルサイズ | 2.15GB |
A1サイズに24枚の写真を埋め込んで、グラデーションメッシュやドロップシャドウも重ねると、ファイルサイズが2.15GBになりました。印刷物やポスター制作をしている人なら「あるある」なサイズ感だと思います。JPEGでも24枚埋め込むと2GBを余裕で超えてくる、そのレベルです 笑

写真はα7IIIで撮ったブログ用の素材をそのまま使いました。RAWじゃなくてJPEGでも、24枚埋め込んだらファイルが2GBを余裕で超えましたよ 笑
実測結果|M5 MacBook AirでIllustratorはどう動くか
重いファイルを開いたときのメモリ状況
2.15GBのファイルをIllustratorで開いた状態でアクティビティモニタを確認しました。


RAM使用量は17.63GB、スワップは0バイト、メモリプレッシャーは緑のまま。32GBあるので当然といえば当然ですが、Illustrator本体で4.16GB、AIRobin(プラグイン)で4.84GBを使っていて、合わせて約9GBがIllustrator関連に割り当てられている状態でこの数字です。
スワップがゼロというのが個人的には一番大事なポイントで、スワップが発生するとアプリの切り替えがワンテンポ遅くなるんですよね。それがない状態で2GBのファイルを扱えているのは、仕事中のストレスのなさに直結します。
ちなみにIllustrator関連だけで約9GBを使っている計算なので、他のアプリも普通に使うことを考えると16GBだとスワップが発生しやすくなります。24GB以上あれば実務での余裕がぐっと増す感じです。詳しいメモリ選びはこちらの記事にまとめています。

AIRobinがメモリを食ってるのは想定外でした 笑 プラグイン込みでこの数字なので、素のIllustratorだともう少し余裕があるはずです。
マルチタスク時のメモリ状況
次に、実際の仕事に近い状態で計測しました。Illustratorで2.15GBのファイルを開いたまま、Chromeのタブを20枚、Claudeのデスクトップアプリも同時起動した状態です。

RAM使用量は23.19GB、スワップは0バイト、メモリプレッシャーは緑のまま。
32GBのうち23GBを使っていて、それでもスワップゼロ。仕事中ってブラウザのタブが気づいたら20枚超えてることよくありますよね。その状態でIllustratorの重いファイルを触りながら、調べ物もAIとの作業も全部同時にできる。これは正直、M1 Pro 16GBのころにはなかった感覚です。

「タブ閉じなきゃ」って思わなくなったのが地味に大きいんですよね。メモリを気にしながら作業するのって、じわじわストレスだったんだなと乗り換えてから気づきました。
PDF・PNG書き出し速度
書き出し速度も計測しました。

PDF書き出し(Adobe PDF保存・PDF/X-4:2008)は6.97秒。PNG書き出し(300ppi・高解像度)は14.45秒。
PDFの方が速いのは意外に思うかもしれませんが、PNGは300ppiで全ピクセルを書き出す処理なのでファイルサイズに関係なく重くなりやすい。2.15GBのファイルから14秒でPNGが出てくるのは、体感としてはかなり快適です。M1 Proのころと比べても、待ち時間のストレスが減った実感があります。

書き出し中にMacが固まる感じがないのも地味に嬉しいポイントです。書き出しながら別の作業を続けられます。
デザイナーとして正直に感じたこと
良かったこと
一番大きかったのは、静かなまま仕事ができることです。
Illustratorで重いファイルを触っていても、ファンが回らない。キーボードの上部がほんのり温かくなる感じはありますが、手が触れる部分じゃないので作業中に気になることはほぼないです。M1 Proのころは長時間作業するとシャーっという感じでファンが回り始めて、音自体は静かなんですけど、それがなんとなく「酷使してるな」という気分にさせるんですよね 笑 その感覚がなくなったのは、集中力の維持という意味でけっこう大きかった。
動作の軽さも実務でしっかり感じます。2GBを超えるファイルでもスクロールやオブジェクトの移動がもたつかない。「重いファイルを開いてるんだけど、なんか普通に動くな」という感覚が続いています。

ファンレスって最初は「大丈夫なの?」って思ってたんですけど、Illustratorレベルの作業なら全然問題なかったです。むしろ静かな方が集中できる。
しんどかったこと
正直に書きます。
13インチの画面は、A1サイズの実寸データを触るには狭いです。25%表示でアートボード全体を見ながら作業することになるので、細かい部分の確認が多い作業では外部モニターが欲しくなります。ポートが2つしかないのでハブは必須で、モニターとハブをつなぐと埋まってしまう。これはIllustratorに限った話じゃないですが、実務で使うなら最初からハブとモニターをセットで考えておいた方がいいです。
ただ、これらはAirの性能の問題ではなくサイズとポート数の話。Illustratorが重くて動かないとか、書き出しが遅くて仕事にならないとか、そういうレベルの不満はまったくなかったです。

外部モニターにつなぐと別世界になります。Airを買うならモニター環境も一緒に整えることをおすすめします!
Illustratorデザイナーにとって、AirかProかの判断基準
グラフィックデザイナーがMacを選ぶとき、「Airで大丈夫?」って悩みますよね。ぼくも乗り換え前にけっこう迷いました。実際に使ってみた結論を正直に書きます。
Airで十分なデザイナーの条件
Illustratorをメインで使っていて、印刷物・ポスター・バナーなどのグラフィック制作が中心なら、M5 Airで全然問題ないです。2GBを超えるファイルでもスワップゼロで動いて、PDF書き出し6.97秒、PNG書き出し14.45秒。仕事で使うレベルの作業なら、性能が足りなくて困る場面はほぼないと思います。
発熱もキーボード上部がほんのり温かくなる程度で、手が触れる部分じゃないので気になりません。ファンレスで静かなまま仕事ができるのは、むしろ集中しやすくてプラスに感じています。
Proを選んだ方がいいデザイナーの条件
一方で、Illustratorだけじゃなく動画書き出しや3Dレンダリングなど、高負荷な処理を一日中かけ続ける作業がメインの人はProの方が安心です。ファンレスのAirは熱をため込みやすく、長時間の高負荷が続くと熱によるパフォーマンス低下が起きやすい。ファンで排熱できるProの方が、そういう用途には向いています。
「Illustratorがメイン」か「高負荷処理も日常的にある」か、この一点で判断するとシンプルだと思います。
メモリを何GBにすべきかについては、別記事で実測データを使って詳しく書いているのでそちらも参考にしてみてください。

Illustratorレベルの作業ならAirで全然いける、というのがデザイナーとしての正直な感想です。「ProじゃないとIllustratorは無理」という話、少なくともM5世代では当てはまらないと思いますよ。
まとめ
M5 MacBook AirでIllustratorは快適か、という問いへの答えはシンプルで、グラフィックデザイナーの仕事で使うレベルなら十分快適です。
2.15GBのファイルを開いてもスワップゼロ、Chromeを20タブ開いてClaudeも同時起動してもメモリプレッシャーは緑のまま。PDF書き出し6.97秒、PNG書き出し14.45秒。数字で見ても、体感でも、仕事中に「性能が足りない」と感じる場面はなかったです。
ファンレスで静かなまま仕事ができる、これがぼくにとって一番大きかった。スペック表を見てProにすべきか迷っている人ほど、実はAirで足りることが多いと思います。Illustratorがメインなら、なおさら。
気になる方はこちらからチェックしてみてください。

M1 Proから乗り換えて、後悔は一切ないです。「落とした」じゃなくて「乗り換えた」という感覚。Illustratorを毎日使うデザイナーとして、自信を持っておすすめできます!
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