
音楽はずっと聴いていたい。でも”耳を完全に塞いでいい時間”って、1日にどれだけあるだろう?僕の場合、そんなにない。だから最近、Bose Ultra Open Earbudsばかり使ってる。下手すると、手持ちのイヤホンの中で今いちばん出番が多いかもしれない。
僕はゼンハイザーのIE100 ProやIE300みたいな有線カナルも、MOMENTUM True Wireless 4みたいなワイヤレスのカナル型も持ってる、いわゆる沼の住人。音にどっぷり浸かりたいときはそっちを選ぶ。でも、そういう時間ってそんなに長くないんですよね。家事しながら、在宅ワークで作業しながら、ジムで体を動かしながら——周りの音も聞こえててほしい場面のほうが、実は圧倒的に多い。
Bose Ultra Open Earbudsは、その”周りを聞きたい時間”を全部持っていったイヤホンです。耳を塞がない、いわゆるイヤーカフ型。
先に結論の方向だけ言っておくと——音楽に聴き入りたいときはカナル型、それ以外のほぼ全部はこれ。そういう棲み分けに、僕の中で完全に落ち着きました。じゃあ音はどうなのか、4万円クラスの価値はあるのか、逆にどこが不満なのか。実機を使い込んでわかったことを書いていきます。

- カナル型と使い分ける、Bose Ultra Open Earbudsの本当の使いどころ
- オープンイヤーでこの音質は”アリ”なのか(実機の正直な評価)
- 音漏れ・接続・装着——買う前に知っておきたい3つの欠点
- どんな人が買って後悔しないか
結論|音楽に浸る時”以外”の相棒になった
しばらく使い込んで、Bose Ultra Open Earbudsの立ち位置は僕の中でハッキリしました。先に3行で言い切ります。
3行でまとめると|どんな人に刺さるか
- 一日中つけていたい人へ。カナル型の”耳を塞ぐ疲れ”がなくて、つけてるのを忘れる。
- 周りの音が聞こえててほしい人へ。家事・在宅ワーク・ジムで、生活のBGMになる。
- ただし、音楽にどっぷり浸りたい人には向かない。そこはカナル型の仕事です。

最初は「4万円で耳を塞がないって、どういうこと?」って半笑いだったんですよ。それが今、いちばん手に取ってる。人生わからないもんですね(笑)
僕の使い分け|没入したい時はカナル型、それ以外はこれ
僕がふだん持ち歩くワイヤレスのカナル型は、ゼンハイザーのMOMENTUM True Wireless 4(MTW4)。耳を塞いで音を閉じ込めるぶん、低音も遮音もしっかり効いて、音にグッと沈み込める。もっと本気で聴きたい日は、有線のIE300を引っ張り出すこともあります。あのダイナミック一発のまとまりと、低音の豊かな響きは、やっぱり格別なので。
でも実際のところ、そこまで音に集中できる時間って、1日にそう多くない。皿を洗いながら、原稿を書きながら、ジムで体を動かしながら——耳は空けておきたいんですよね。インターホンも、家族の声も、後ろから来る車の音も、拾えないと困る。そういう”ながら”の時間が、僕の生活の大半を占めてる。
その全部を、Bose Ultra Open Earbudsが持っていきました。カナル型を手放したわけじゃない。ただ、出番が完全に入れ替わった。今はカバンに入れっぱなしなのがこっちで、MTW4は「よし聴くぞ」と決めた日に引っ張り出す特別枠になってます。
Bose Ultra Open Earbudsとは|基本スペックと特徴
「イヤーカフ型」って言われてもピンとこない人もいると思うので、まずBose Ultra Open Earbudsが何者なのかをサクッと押さえておきます。
スペック早見表|数字でざっくり掴む
| 項目 | 内容 |
| 形式 | オープンイヤー(イヤーカフ型) |
| 連続再生 | 最大7.5時間(イマーシブオーディオ有効時は約4.5時間) |
| ケース併用 | 追加で約19.5時間 |
| 防水 | IPX4(汗・小雨程度) |
| マルチポイント | 2台同時接続(アプリで有効化) |
| 操作 | 物理ボタン |
| 空間オーディオ | 対応(イマーシブオーディオ) |
出典:Bose公式(Ultra Open Earbuds)(2026年7月時点)
数字だけ見ると”よくあるオープンイヤー”に見えるかもしれない。でも実際の使い心地は、この表からは伝わらないです。そこは装着感と音質のパートでたっぷり書くとして、ここでは”形”の話を。
イヤーカフ型という選択|耳を”挟む”新しい着け方

Bose Ultra Open Earbudsは、耳の縁の軟骨をクリップでそっと挟んで着けます。耳の上にフックで引っかける骨伝導系とも、耳の穴に突っ込むカナル型とも違う。感覚としては、イヤーカフ(耳を挟むアクセサリー)を着けるのがいちばん近い。
初めて着けたときの第一声、「軽っ」でした。耳の穴には何も入ってこないし、上から挟む圧もほとんどない。鏡を見なかったら、着けてること自体を忘れそうになる。この”存在感のなさ”が、後でボディブローみたいに効いてきます。

操作が物理ボタンなのも地味に助かってます。タッチ式だと汗や雨で勝手に反応することがあるけど、カチッと押した感触があると「今効いた」ってわかる。ジムだとこの安心感がデカいんですよね。
実際に使ってわかった、装着感がすべてを変えた
Bose Ultra Open Earbudsの評価、僕の中では9割がここで決まりました。音でも機能でもなく、装着感。大げさに聞こえるかもしれないけど、読んでもらえれば伝わると思います。
つけてるのを忘れる|一日中でも耳が疲れない
在宅で原稿を書いてた日のこと。気づいたら昼から夕方まで、ずっと着けっぱなしだった。しかも、そのことに気づいたのが「あれ、これいつからつけてたっけ?」というタイミングで、です。
カナル型だと、こうはいかない。何時間か経つと耳の奥がこもってくるし、ヘッドホンは頭と耳が蒸れて「一回外そう」となる。Bose Ultra Open Earbudsは、そのどっちも来ない。耳の穴は開きっぱなし、挟む圧も弱いから、外す理由が発生しないんですよね。
これが地味に、いや、かなり大きい。「着けるのがめんどくさい」「疲れたら外したい」というハードルが消えると、出番が一気に増える。正直に言うと、今この記事を書いてる僕の耳にも、これが着いてます。手持ちのイヤホンで、いちばん使ってるのがこれになった理由は、音質でも機能でもなく、この”着け続けられる気軽さ”でした。
動いても落ちない|でも片手でサッと、は難しい
ジムでも使ってます。ダンベルを上げても、軽く走っても、ズレて落ちる不安はない。クリップでしっかり挟んでるぶん、フック型より安定してると感じます。汗をかいてもIPX4で気にせず使えるのも、ジム用途では効いてる。
ただ、ひとつだけ。着けるときは基本、両手です。耳の縁にクリップを開いて挟む構造なので、片手でサッと、というのはちょっと無理する。歩きながら片耳だけ、みたいな動きは僕は諦めました。カナル型やAirPodsみたいに「ポンと押し込む」感覚とは違うんですよね。
でも、これは慣れの部分もある。そして何より——一回着けてしまえば、あとは快適そのもの。着けるまでの2秒だけ、両手を空けてあげてください。
耳への収まり|たいていは合う、けど僕はもう少し大きくてもよかった
サイズについては正直に。Bose Ultra Open Earbudsは、たいていの人の耳には合うようにできてると思います。実際、家族に試させても問題なく着けられた。
ただ、僕個人の耳には、もうほんの少しだけ大きければ完璧だったな、と感じてます。着けられないわけじゃない、落ちるわけでもない。でも「ジャストフィット!」というより「ちゃんと収まってる」くらいの感覚。ここは耳の形に個人差が出るところなので、可能なら店頭で一度試せると安心だと思います。
装着感の話が長くなりました。でも、これがこのイヤホンの本体だと僕は思ってるので。じゃあ肝心の音は?という話に進みます。
音質は”クリップ型として”十分いい
先に言っておくと、カナル型と同じ土俵で音を語るのはフェアじゃないです。耳を塞がない時点で、鳴り方の前提が違う。そのうえで——Bose Ultra Open Earbudsの音は、クリップ型として十分にいい。外の音を聞きたい場面で選ぶ前提なら、不足を感じることはまずないです。
スピーカーが近い感覚|部屋でBGMを流してる感じ
初めてちゃんと音楽を流したとき、思わず部屋を見回しました。耳の中で鳴ってるというより、すぐそばにある小さなスピーカーから音が出てるような感覚だったんですよね。頭の中で音が完結するカナル型とは、鳴ってる”場所”が違う。
この感じ、僕はけっこう気に入ってます。部屋でBGMをずっと流してるような、生活に音が溶けてる状態。ガッと集中して聴くというより、そこに自然にある。ながら聴きのためのイヤホンとして、この鳴り方はすごく理にかなってると思います。
空間オーディオ(イマーシブ)|オンにすると”広がる”
Bose Ultra Open Earbudsには空間オーディオ(イマーシブオーディオ)が載ってて、オンにすると音場がふわっと広がって、スピーカーが目の前にある感覚がさらに強まります。この”開けた感じ”は、耳を塞がないオープンイヤーと相性がいい。
ただ、これをオンにすると連続再生が短くなる(公称で約4.5時間)。なので僕は、じっくり音に向き合いたいときだけオンにして、普段のながら聴きはオフ、みたいな使い分けをしてます。常時オンにするほどではないけど、「おっ」と思わせてくれる機能ではあります。
低音はどこまで?|カナル型のガッツリ低音とは別物
低音は、カナル型のような沈み込むガッツリ感は出ません。ここはもう構造の違いなので、期待しすぎない方がいい。
ただ、僕はもともと低音が全体を支えるくらいのバランスが好きなので、これはこれで気になりませんでした。オープンイヤーの中では、低音はしっかり鳴ってる方だと思います。ドスドス来る低音が欲しい人はカナル型へ。生活に馴染む鳴り方が欲しい人には、この塩梅がちょうどいいはず。

「耳を塞がない=スカスカな音」って先入観、僕もありました。実際はぜんぜん違って、ちゃんと”鳴ってる”。ここはBoseの底力を感じた部分です。
音の話はこのくらい。じゃあ良いことばかりか?というと、そうでもない。ここからは、気になった欠点を隠さず3つ書きます。
隠さず書く、気になる欠点も3つある
ここまで褒めてきたぶん、欠点もフラットに。買ってから「聞いてないよ」とならないように、実際に使って引っかかった3点を挙げます。
ケースから出す瞬間の接続|たまに片耳しか認識しない
一度つながってしまえば、接続は安定してます。何時間使っても途中でブツ切れる、みたいなことは僕の場合まず起きない。問題はその手前——ケースから取り出す瞬間です。
たまに、接続がすんなりいかないことがある。着信が来て慌てて着けたら、なぜか片耳しか認識してなかった、みたいなことがたまに起きるんですよね。しかも急いでる時に限って起きる気がする(笑)。しかもこれ、片耳だけになると片方を着け直しても直らなくて、いったん両耳ともケースに戻してから出し直すしかない。この初回接続のもたつきは、アップデートで詰めていってほしいところです。
静かな場所の音漏れ|音量は50〜60%が現実的
これはオープンイヤーの宿命でもあるんですが、静かな場所では音漏れします。シーンとした図書館や、無音のオフィスだと、隣の人にうっすら聞こえるレベルにはなる。
僕の体感だと、音量を50〜60%くらいに抑えれば、街中や自宅みたいな環境ではほぼ気にならない。ただ、静寂の中でガンガン鳴らすのは無理です。静かな共有スペースで使うなら、音量は控えめに。ここは「耳を塞がない」ことの裏返しなので、割り切りが必要な部分ですね。
価格|安くはない。そこは正面から
4万円クラス。オープンイヤーとしては、かなり高級な部類に入ります。ここは人を選ぶポイント。「耳を塞がないイヤホンにこの金額?」と感じる人がいるのは自然だと思う。
僕自身、買う前はそう思ってました。でも今は、後で書く”ある価値”にこの値段を払った、と納得してます。正確な価格は変動するので、気になる人は下のリンクで今の値段を確認してみてください。

4万円、最初は僕もビビりました(笑)。でも”一日中つけっぱなしにできる”体験を知っちゃうと、不思議とだんだん高く感じなくなるんですよね。
欠点も出し切ったところで——じゃあ結局、どんな人が買って幸せになれるのか。ここを整理します。
Bose Ultra Open Earbudsはこんな人におすすめ/向かない人
さんざん使ってきた僕の実感で、向き・不向きをハッキリ分けます。
おすすめ|一日中つけて、周りも聞きたい人
こんな人には、かなり刺さると思います。
- 家事・在宅ワーク・ジムで”ながら聴き”したい人。周りの音(インターホン、家族の声、車の音)も拾いたい人。
- とにかく一日中つけていたい人。カナル型の耳の疲れや、ヘッドホンの蒸れが苦手な人。
- イヤホンを「着けたり外したり」するのが面倒で、つけっぱなしにできる気軽さに価値を感じる人。
要するに、僕みたいなタイプです。音楽に浸る時間より、周りを聞きながら過ごす時間のほうが長い人。そういう人にとって、これは生活の相棒になります。
向かない|音楽にどっぷり浸りたい人
逆に、こういう人は別のものを選んだほうが幸せです。
- がっつり音楽に没入したい人。沈み込む低音や遮音が欲しいなら、素直にカナル型へ。僕もそこはワイヤレスならMTW4、有線ならIE300に任せてます。
- 静かな場所で大きめの音量で聴きたい人。音漏れがあるので、そこはカナル型やANCイヤホンの領域。
- とにかく安く済ませたい人。4万円クラスなので、価格優先ならもっと手頃なオープンイヤーも増えてます。
Bose Ultra Open Earbudsのよくある質問
バッテリーは何時間もちますか?|イマーシブをオンにすると短くなる
本体単体で最大7.5時間、イマーシブオーディオ(空間オーディオ)をオンにすると約4.5時間です。充電ケースを併用すればトータルで一日は余裕。僕は普段オフで使ってるので、バッテリーで困ったことはほぼないです。
2台同時接続(マルチポイント)はできますか?|アプリで有効化する
できます。Boseアプリでマルチポイントをオンにすると、2台まで同時接続できます。PCで作業しながらスマホの着信も取りたい、みたいなリモートワークの使い方と相性がいいです。
通話に使えますか?|静かな場所なら問題なし
静かな環境での通話は問題なく使えます。ただ、騒がしい場所だと外の音も一緒に拾いやすいので、相手に周囲の音が届きやすい。静かな部屋での打ち合わせなら十分実用的、という温度感です。
防水性能はどのくらい?|IPX4で汗・小雨はOK
IPX4相当で、汗や小雨程度なら気にせず使えます。ジムの汗くらいは平気。ただし水没や激しい雨はNGなので、そこは普通のイヤホンと同じ感覚で。
音漏れは実際どうですか?|静かな場所では音量に注意
オープンイヤーなので、静かな場所では音漏れします。僕の体感だと音量50〜60%までなら、街中や自宅ではほぼ気になりません。図書館のような静寂の中で大音量、という使い方は向いていないです。
まとめ|スペック表じゃわからない”つけっぱなしにできる”価値
このイヤホンの良さは、スペック表を眺めても伝わらないと思います。再生時間でも、防水等級でも、空間オーディオでもない。「一日中つけていても、外す理由が生まれない」——その一点に尽きるんですよね。
使い始めて気づいたのは、僕は音楽にどっぷり浸る時間より、周りを聞きながら過ごす時間のほうがずっと長かった、ということでした。皿を洗う時間、原稿を書く時間、体を動かす時間。その全部に、耳を塞がずに音を連れていける。だからカバンに入れっぱなしなのが、いつのまにかこれになっていた。
接続のクセも、音漏れも、価格も、気になる点はある。それでも僕は、この”着け続けられる気軽さ”にお金を払ってよかったと思ってます。音楽に浸りたい日はカナル型を引っ張り出す。それ以外の毎日は、これ。その棲み分けが、今の僕にはいちばん心地いい。
耳を塞がないって、想像以上に自由でした。気になった人は、まず装着感だけでも試してみる価値があると思います。





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