MOMENTUM True Wireless 4、音はいい。2年後に知った正直なこと【レビュー】

4.0
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AirPods Proも、引き出しにある。それでも僕が2年間、毎日カバンに入れて持ち歩いたのは、ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 4 のほうだった。

正直、外音取り込みはAirPodsに負ける。これは認めます。じゃあなんで、5万円近く出したイヤホンを、AirPodsを横目に使い続けてるのか。

僕はゼンハイザーのIE100 Pro、IE300、MOMENTUM 4 Wireless(オーバーイヤー)も持っていて、いわゆる「沼」の住人です。そのうえでMTW4を2年。結論から言うと、これは「音を自分好みに育てたい人」に刺さるイヤホンですね。ただ、2年使ったからこそ言える、買う前に知っておいてほしい話もあって——ネット部分が両耳とも剥がれた件と、付属のイヤーフィンで耳が痛くなった件。このあたりは本文でちゃんと書きます。

まとメモ
  • MOMENTUM True Wireless 4を2年使ってわかったこと(良い点・悪い点)
  • AirPods Proと実機で比べたときの正直な差
  • 2年後に起きた耐久性の問題と、その対処法
  • イヤーフィンが合わない人へのイヤーピース交換ガイド
  • こんな人に向いてる/正直向いてない人の分類

AirPodsも持ってて、あえてゼンハイザーを選んでる話

iPhoneを使っていて、AirPods Proも持っている。それでもゼンハイザー。この時点で「なんで?」って思いますよね。僕も自分で不思議になるときがあります(笑)

朝、出かける前にカバンに何を入れるか。これって地味に、自分が本当に何を大事にしてるかが出る瞬間だと思っていて。AirPods Proは確かに便利なんですよ。耳に入れた瞬間に繋がるし、外音取り込みは異次元だし、iPhoneとの行き来もストレスゼロ。それでも僕の手は、毎朝MOMENTUM True Wireless 4のケースを掴んでいた。

理由は単純で、「音を聴いてる時間そのものの満足度」がぜんぜん違うからなんですよね。AirPodsは「移動の道具」で、MTW4は「音楽を聴く時間」。同じイヤホンというカテゴリなのに、僕の中で役割がはっきり分かれていました。

通勤の電車でプレイリストを流す。それだけの時間が、MTW4だとちょっと贅沢に感じる。ボーカルの息づかいとか、ベースの沈み込みとか、AirPodsだと流れていってしまう情報が、ちゃんと耳に残るんです。

MOMENTUM True Wireless 4 ケースを持ちあげた様子
めんめん
めんめん

使い分け、正直に白状します。外はMTW4、ゲームやPC作業はIE100 Pro、ごろごろ寝転んで音楽に浸りたい日はIE300。家ではMOMENTUM 4 Wireless(ヘッドホン)も使う。で、ジムは…ゼンハイザー何台も持ってるくせに、汗かく場所だけは結局AirPods Proなんですよね(笑) 家族に「全部イヤホンじゃん」って言われて、返す言葉がない。

じゃあ、その「音楽を聴く時間」を2年続けてきて、総合的にどう評価してるのか。先に結論からまとめておきます。


2年使ってわかった正直な評価

2年間、ほぼ毎日使ってきたMOMENTUM True Wireless 4。良かったところも、ガッカリしたところも、もう全部見えました。細かい話は本文で書きますが、まず全体像を先に置いておきますね。

まとメモ
  • 音質:文句なし。イコライザーで自分好みに育てられるのが最大の武器
  • ノイキャン:必要十分。AirPods Proと比べても大きな差は感じなかった
  • 外音取り込み:ここだけは正直、AirPods Proの圧勝
  • 装着感:付属のイヤーフィンは人を選ぶ。僕は合わずにイヤーピース交換で解決した
  • 耐久性:2年でネット部分(音導管のフィルター)が両耳とも剥がれた。要注意ポイント
  • 総合:音にこだわる人なら、欠点込みでも選ぶ価値がある一台

ひとことで言うと、「弱点はある。でも音の満足度がそれを全部ねじ伏せてくる」イヤホンでした。完璧ではないんです。むしろ2年使うと粗も見えてくる。それでも僕はまだ、これを買い直す前提で使ってる。その理由を、ここから具体的に書いていきます。

まずは、5万円払う最大の理由——音質とイコライザーの話から。


音質とイコライザー、これが5万円払う理由

イヤホンに5万円。冷静に考えると、けっこうな金額ですよね。わかります。僕も買う前は「さすがに高いな」って何度もカートの前で止まりました。でも2年使った今、この値段の理由は音にあったと、はっきり言えます。

TrueResponseトランスデューサー|有線に近い鳴り方を、無線でやってのける

初めてMTW4で音を鳴らした日のことを、まだ覚えてます。聴き慣れた曲を再生した瞬間、「あれ、こんな音入ってたっけ?」って曲を巻き戻した。ギターのバッキングの奥で鳴ってる、細かいピッキングのノイズ。今まで気づいてなかった音が、当たり前みたいに聞こえてきたんです。

ゼンハイザー独自のTrueResponseトランスデューサーっていう一基のドライバーが積まれているんですが、スペックの話より、出てくる音がそれを語ってる。低音はちゃんと沈むのに、ボーカルや弦の輪郭がにじまない。完全ワイヤレスなのに、有線のIE300で聴いてるときの「あの密度」に近いものを感じる瞬間があって、これは思わず聴き入りました。

MOMENTUM True Wireless 4 イヤホン本体 ドライバー

Smart Controlのイコライザー|「自分の耳に合わせる」体験が、他にない

ただ、MTW4の本当の武器はドライバーそのものより、Smart Controlアプリのイコライザーだと思っています。

僕の音の好みって、けっこうわがままなんですよ。低音は全体をどっしり支えてほしい。でも、うるさいのは苦手だし、キックがバシバシ前に飛び出してくるのも好きじゃない。その上で高音は澄んでいて、中音は密度が高い——そんな音が理想なんです。文字にすると注文多すぎますよね(笑)

でもSmart Controlのイコライザーなら、この細かい注文に一個ずつ応えていける。低音の量感は持ち上げつつ、暴れる帯域だけ少し抑える。高音の見通しを足して、中音の厚みを残す。自分の耳と好みにぴったり合うところまで音を寄せていけるんです。これがめちゃくちゃ楽しくて、気づいたら通勤中ずっとスライダーを動かして、降りる駅を一回乗り過ごしました(笑)

この「音を自分で育てる」感覚は、MOMENTUM 4 Wirelessのときから一貫してゼンハイザーの強いところで、AirPodsにはない楽しさですね。買ったままの音で満足するんじゃなくて、自分の音を作っていける。2年使っても、たまにイコライザーを微調整して新鮮さが戻ってくる。長く使える理由は、ここにもありました。

めんめん
めんめん

イコライザーって「沼」なんですよね。完璧に合った!と思っても、翌週には「もうちょい高音出すか…」ってまた触ってる。でもこの時間が楽しい。

音はわかった。じゃあ、みんなが一番気になるであろうAirPods Proとの比較。2年両方使った僕が、いいところも悪いところも全部書きます。


AirPods Proと2年間、両方使ってみてわかること

「結局AirPods Proとどっちがいいの?」——この記事を読んでる人の半分は、これが知りたいんじゃないでしょうか。僕は両方とも実機で持っていて、2年間ガチで併用してきました。だからカタログ比較じゃなくて、生活の中で感じた差を書けます。

外音取り込み|ここだけは、AirPods Proに負ける

最初に弱点から言います。外音取り込みは、AirPods Proの勝ちです。これははっきりしてる。

コンビニのレジで店員さんに話しかけられたとき、AirPods Proなら付けたまま自然に会話できる。本当に「耳が素通し」みたいな自然さなんですよ。MTW4の外音取り込みも使えるレベルではあるんですが、どこか「マイクで拾った音を再生してます」感が残る。自分の声もちょっとこもって聞こえる。会話のたびに片耳を外す僕のクセは、2年経っても直りませんでした。

ノイキャン|思ったより、差はなかった

意外だったのがここ。ノイズキャンセリングは、思ったほど差を感じなかったんです。

買う前は「AirPods Proのノイキャンは別格」ってよく聞いてたので身構えてたんですが、電車のゴーッという低い音も、エアコンの送風も、MTW4は同じくらい綺麗に消してくれる。少なくとも僕の通勤・カフェ作業の環境では、ノイキャン目当てでAirPodsに持ち替える理由はなかったですね。

ここで2年使った体感を表にまとめておきます。

項目MOMENTUM True Wireless 4AirPods Pro
音質◎ 解像度・低音の質感が一段上○ 自然でバランス良好
イコライザー◎ Smart Controlで自分好みに作れる△ 細かい調整は不可
ノイキャン○ 必要十分、差は小さい○ 安定して強い
外音取り込み△ 使えるが自然さで劣る◎ 付けたまま会話できる
iPhoneとの連携○ 普通に快適◎ 即接続・切替が圧倒的
装着感△ 付属のイヤーフィンは人を選ぶ○ 軽くて万人向け
音を聴く満足度◎ ここが選ぶ理由○ 不満はない
めんめん
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誤解してほしくないんですが、AirPods Proは本当に良いイヤホンです。「道具」としては完璧。ただ僕は「音楽を聴く時間」にちょっとだけ贅沢をしたかった。それだけなんですよね。

さて、ここまでは良い話多めでした。でも2年使うと、避けて通れない話が出てきます。耐久性の話。これは買う前に絶対知っておいてほしい。


2年後の正直報告。ネットが剥がれた話

ここからは、買う前の僕が一番知りたかった話をします。長期使用のリアル。新品レビューには絶対に載らない、2年後の現実です。

両耳とも、同じタイミングで|接着剤が溶けるような変化

ある日、いつものようにMTW4を耳に入れようとしたら、指先に違和感があったんです。よく見ると、イヤホンの先端——音が出てくる音導管を覆っている、あの細かいネット(フィルター)部分が、ぺろっと浮いていました。

最初は片耳だけかと思って、もう片方を確認したら、そっちも同じ。両耳とも、ほぼ同じタイミングで剥がれていたんです。触った感じ、ネットを留めている接着剤がじわっと溶け出したような、ベタつきのある剥がれ方でした。汗や皮脂、長期間の体温で、接着が劣化したんだと思います。

これにはガッカリしました。5万円のイヤホンで2年。決して雑に扱ってたわけじゃない。それでこれか、と。

MOMENTUM True Wireless 4 ネット フィルター 剥がれ 2年使用
めんめん
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誤解のないように言っておくと、音はまだ普通に出てます。壊れて聞こえなくなったわけじゃない。ただ「2年でここが剥がれるのか」という事実は、買う前の自分に教えてあげたかった。

こうなったときの選択肢|保証と対処法

じゃあ実際こうなったらどうするか。MTW4には購入から2年間のメーカー保証が付いています(ゼンハイザー公式・正規販売店で購入した場合)。経年劣化が保証対象になるかはケースバイケースなので、まずは購入店かゼンハイザーのサポートに問い合わせるのが正解です。

僕の場合は2年が経過したタイミングだったこともあり、ダメ元の自己対処で様子を見ています。とはいえ、これから買う人は「正規ルートで買って保証を確保しておく」のが、こういうときに一番効いてきます。並行輸入の安いやつに飛びつかないほうがいい、というのが2年使った僕からの実感ですね。

これは「壊れやすい」というより、「2年使うとここに変化が出る個体もある」という長期報告として受け取ってもらえたら。次は、もうひとつ僕がつまずいた装着感の話です。


イヤーフィンが合わなかった話とSpinFitへの乗り換え

イヤホン選びで音質と同じくらい大事なのに、レビューだと見落とされがちなのが装着感。ここでも僕は一回つまずいて、そして解決しました。同じ悩みの人にはけっこう刺さる話だと思います。

付属のイヤーフィン|長時間つけると、耳が痛くなった

MTW4には耳の凹みに引っかけて固定する「イヤーフィン」が付いています。これがフィットする人には最高の安定感なんですが——僕の耳には、合いませんでした。

30分くらいは平気なんです。でも1時間、2時間と聴き続けると、フィンが当たってる部分がじわじわ痛くなってくる。仕事しながら一日中つけていたい僕にとって、これは地味にストレスでした。音は最高なのに、長く聴けない。本末転倒ですよね。

SpinFit(TWS用)に変えたら、解決した

そこで試したのが、サードパーティ製のイヤーピース。SpinFitのTWS用モデルに交換してみたんです。

これが、当たりでした。装着した瞬間に「あ、痛くない」。フィンに頼らなくても、イヤーピース自体がしっかり耳の中で安定してくれる。長時間つけても痛みが出なくなって、ようやくMTW4を一日中使えるようになりました。音の傾向も大きくは崩れず、むしろ密閉感が増して低音がより安定した印象です。

付属のままだと痛い・緩いと感じてる人は、イヤーピース交換を試す価値が大いにあります。MTW4のノズルはサイズ的にSpinFitのTWS用が合いやすいので、まずここから試すのがおすすめです。

付属のイヤーフィンとSpinFitイヤーピースを並べた比較
めんめん
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イヤホンの「合わない」を、本体のせいにして手放しちゃう人、多いと思うんですよ。でもイヤーピース一個で世界が変わることがある。数千円で2年快適になったんだから、安い投資でした。

ここまで良い点も弱点も全部出しました。じゃあ結局、これは誰に向いてるイヤホンなのか。包み隠さず分類します。


MOMENTUM True Wireless 4に向いてる人、正直向いてない人

2年使って弱点まで見えた今だからこそ、忖度なしで言えます。MOMENTUM True Wireless 4は、全員にすすめる万能機ではありません。でも、ハマる人にはとことんハマる。

向いてるのはこんな人です。まず、音質に妥協したくない人。イコライザーで自分好みの音を作っていく時間そのものを楽しめる人には、これ以上ない相棒になります。次に、AirPodsの便利さは認めつつ「音楽を聴く時間だけはワンランク上にしたい」人。そして、外音取り込みよりノイキャンで音楽に没頭したい人。この3タイプは、買って後悔しないはずです。

逆に、はっきり向いてないのはこんな人。レジや会話のたびに外したくない、外音取り込みの自然さを最優先する人は、素直にAirPods Proのほうが幸せになれます。装着の安定感を何より重視して、イヤーピース交換みたいな手間をかけたくない人も、相性に注意。あと、ゲームの遅延がシビアに気になる競技勢には、完全ワイヤレス全般がそもそも向きません。僕もガチでゲームするときは有線のIE100 Proに戻ります。

めんめん
めんめん

「向いてない人」をちゃんと書くのって勇気いるんですけど、合わない人に買ってほしくないんですよね。返品の手間も、ガッカリも、お互い損なので。

自分がどっち側か、なんとなく見えてきましたか? 最後に、2年使ってきた今の気持ちで締めます。


まとめ

思えば2年、よく使い込みました。ネットは剥がれたし、付属のイヤーフィンでは耳が痛くなった。完璧なイヤホンだったとは、口が裂けても言えません。

それでも僕は、毎朝カバンにMTW4を入れていた。AirPods Proという「正解」が隣にあるのに、です。理由はずっと一個でした。このイヤホンで聴く音楽の時間が、好きだったから。イコライザーをいじって、自分の耳にぴったりの音を作って、その音で好きな曲を流す。スペック表のどこにも書いてない、「音を自分で育てる」っていう体験が、ここにはあったんですよね。

2年使ってネットが剥がれてもなお、買い直す候補から外れない。僕にとってのMOMENTUM True Wireless 4は、そういう一台でした。

向いてる人・向いてない人は前のセクションで分けたとおりです。でも最後にひとつだけ言わせてください。スペック表の数字でも、ノイキャンの強さでもなく、僕がこのイヤホンを2年手放さなかった理由は、「自分の音を育てていく時間が、ただ楽しかった」から。それに尽きるんですよね。ネットが剥がれた今でも、その気持ちは変わっていません。

ちなみに、僕が買ったときは5万円近く(発売時の想定価格は約4.9万円)しましたが、2026年6月時点では実売3万円前後まで下がっていて、セールだと2万円台で出ることもあります。あのときの満足度をこの値段で買えるなら、正直うらやましい。これから手に入れるなら、保証のしっかりしたAmazonかゼンハイザー公式が確実です。価格は変動するので、気になってる方は、ここから現在の価格をチェックしてみてください。


MOMENTUM True Wireless 4 のよくある質問

MOMENTUM True Wireless 4とAirPods Proはどっちがいいですか?

用途で分かれます。音質と「自分好みに音を作る楽しさ」を求めるならMTW4、外音取り込みの自然さとiPhoneとのシームレスさを最優先するならAirPods Pro。僕は2年両方使って、「移動の道具」はAirPods、「音楽を聴く時間」はMTW4という棲み分けに落ち着きました。

MOMENTUM True Wireless 4のイヤーピースは何に交換できますか?

僕はSpinFitのTWS用モデルに交換して、長時間の装着痛が解決しました。MTW4のノズルにはSpinFitのTWS向けが合いやすいです。付属のままだと痛い・緩いと感じる人は、サードパーティ製イヤーピースを試す価値が大いにあります。

MOMENTUM True Wireless 4は壊れやすいですか?

音が出なくなるような故障は、僕の2年使用では起きていません。ただ、音導管を覆うネット(フィルター)部分の接着が劣化して、両耳とも剥がれました。汗や皮脂、長期間の使用が影響していそうです。正規ルートで買って保証を確保しておくと、こういうときに安心です。

ゼンハイザーのIE100 ProやIE300とMTW4はどう使い分ければいいですか?

僕の場合、ゲームやPC作業は有線のIE100 Pro、寝転んでじっくり音楽に浸るときはIE300、外出や通勤はMTW4、という使い分けです。完全ワイヤレスのMTW4は「ケーブルの取り回しなく良い音を持ち歩きたい」シーンが主戦場ですね。

MOMENTUM True Wireless 4のバッテリーはどのくらい持ちますか?

公称ではイヤホン単体で最大7.5時間、ケース併用で合計30時間(ノイキャンの使用状況で変動します)。僕の体感でも、通勤と日中のリスニングくらいなら一日充電を気にせず使えました。2年経った今もバッテリーのへたりは大きく感じていません。

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